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「沈黙の次に美しい音」をテーマに、コンテンポラリー・ジャズから現代音楽、古楽まで扱う音楽レーベル。
アイヒャーが少年時代に出会ったシューベルトやバッハ、そして学生時代に出会ったビルエヴァンスやマイルス、それらを融合させることがECMの美学だったという。。
1001 見開き/楽譜付(以下全ドイツ盤)
1018 MADE IN なし
〜1022 背文字無
1024 MADE IN GERMANY
1025 MADE IN GERMANY
1026 MADE IN なし
1027 MADE IN なし
1028 MADE IN なし
1029 MADE IN GERMANY
1030 Made In Germany
1031 MADE IN なし
1032 MADE IN W. GERMANY
〜1035 MADE IN なし
〜1041 MADE IN GERMANY
1041〜 Made In W. Germany
1050 MADE IN GERMANY
〜1071 LC無 RECORDS有 ALLE無
1073 LC無 RECORDS有 ALLE無
1074 LC有 RECORDS無 ALLE無
1277〜 グレーラベル
マットコート 1027, 29, 58, 60, 64/65, 71, 1121...
Texture 1095, 1114, 1118, 1136, 1241
※2016.9.15更新
ECM 1001 - FREE AT LAST
見開きジャケット仕様。
マルの手書きによる楽譜付。
ECM 1002 - JUST MUSIC
オリジナル1stカヴァーは左の渦巻き模様でラベルはオレンジ、右が2ndカヴァーでラベルがグリーン。
ECM 1022 - RETURN TO FOREVER
ECM 1018 - CIRCLE
番号的には背文字なしがオリジナルだが、本作は2枚組のGatefold仕様のジャケットで背文字有りしかない。なのでオリジナルの判別としては、ラベルに「Made In Germany」があるかないか。
左下の「Made In Germany」なしが1stラベルのオリジナルで、右の「Made In Germany」が入ると2nd以降といえる。
1035辺りまで「Made In Germany」なしが存在する。
1974年頃からは、W(ウェスト)が入り「Made In W. Germany」に変わり、更に1990年以降は統一ドイツにより、また「Made In Germany」に戻る。
ECM 1026 - ILLUSION SUITE
よってオリジナル判別の難しかったSカウエル盤も「Made In Germany」なしがオリジナルということになり、「Made In Germany」付が2ndプレスで「Made In W. Germany」が3rdということになる。
1977年頃からドイツのレコードにはLabel Code (LCマーク)というものが付くようになる。ECM1006 ダウナーの「OUTPUT」の裏ジャケを重ねてみた。上がオリジナル、下が再発のLCマーク付。ちなみにオリジナルの方がジャケットのサイズが一回り小さく、盤も少し重い。
ECM 1074 - UNTITLED
この辺りからLCマークが混在してくる。ジャケットにはLCマークなし、ラベルにLCマーク有り。てことはラベルは2nd? そういえばECMのロゴの下のRECORDSがない。同時にリム(ECMロゴの上)のALLEがある。
ECM 1075 - DANSERE
ジャケット、ラベル共にLCマークなし。こちらはECMのロゴの下のRECORDSがある。ALLEなし。
1077ジャケット、ラベル共にLCマークなし。1076,1079ジャケにはLCなし、ラベルにLC有り。1078ジャケット、ラベル共にLCマーク有り。
ECM 1064/65 - KOLN CONCERT
キースのケルンコンサートには裏ジャケのレコード番号の下に小さい規格番号が入っているもの(再発コーティングなし)と入っていないもの(ORIGマットコーティング)がある。初版のラベルは4面ともにRECORDS付、MATは末尾1なし。
ジャケ裏レコード番号下の「2301〜」から始まる小規格番号が入りだすのは1976年頃からで、ECM1070番辺りから。
ECM 1108 - DANCE
ジャケ裏の小規格番号はあるが、ラベルにはない。ということは2NDジャケなのか?不明。。
ECM 1109 - EMERALD TEARS
この辺りからラベルのSIDE 1の上の所にも小規格番号が入る。
ECM 1272 - NIGHT
この辺りからラベルの色がグレーに変わる。
ニューシリーズは同じグレーでロゴが変わり、赤い横線が入る。
ECM 1276 - CHANGES
キースのチェンジスは番号的にグレーのはずだが、グリーンラベルだ。
ECM 1255 - STANDERS VOL.1
ECM 1289 - STANDERS VOL.2
Vol. 1はグリーンラベルで、Vol. 2はグレーがオリジナルということになる。
ECM 2305803SP - COUNTRY CHILDREN
ECMにはSPというシリーズが存在する。SPはSpoken Wordsの略。当初ポエトリーとジャズを組み合わせた内容のシリーズにするつもりだったが、わずか4作品のみ残されている。ラベルはシルバー。
その他、ECMにはお蔵入りになった日本オンリーの作品も存在する。
こちらはアメリカ盤がオリジナルとなるデヴィッドバーンの作品。
ECM 1213 - Last Year's Waltz
本作は、ドイツ盤、US盤、日本盤のアナログ盤が存在する。US盤(左)のジャケットのメンバー・アーティスト名の下に「LIVE IN NEW YORK」と入っているが、ドイツ盤(右)には入っていない。マトリックスはUS盤が39802-A ECM-1-1213 MUSTERDISK、ドイツ盤が2301213S1となっている。US盤の方が、アタック、奥行き、高音低音ともにクリアに聴こえる気がする。ドイツ盤も決して悪くないが、音が丸い。普通ECMと言えば逆なのだが・・・。内容の問題もあるかもしれないが、US盤の方がしっくり聴ける。アメリカ録音だからか・・・・・
長年ECMのアナログ盤収集をしてきたが、結果的にドイツやオスロ録音のものはドイツ盤の方が音が良く、アメリカ録音はUS盤の方が比較的音質が良い気がする。
TRIO 2001/10 - サンベアコンサート
本作サンベアコンサート(日本録音/エンジニア菅野沖彦氏)も、実はドイツ盤よりも日本盤の方が音が良い。しかも帯には「世界に先がけて発売」と書いてある。と言うことはサンベアに関しては日本盤の方がオリジナルとも言える。
〜JAPO〜
ECM傘下のレーベル JAPO(JAZZ BY POST→郵送JAZZの短縮名)。発足は1969年ドイツCALIGレーベルからアイヒャー関連の3作品をBOXにして「JAZZ BY POST」と銘打って販売したのが由来。ECMと並行して活動していたが、1985年Stephan Micusの「East Of The Night」を最後に活動停止。
60001 背文字無/白小文字japo
〜60014 白小文字japo
60015〜 黒大文字JAPO/プロモ白大文字JAPO
JAPO 60001 - THE CALL
左が1stカヴァーのオリジナル背文字なしで、右が2ndカヴァー。
JAPO 60002 - AFRICAN PIANO
左のJAPO盤は再発。オリジナル盤は右デンマークのスペクター盤。
JAPO 60015 - DAYBREAK
この辺りから黒ラベルに変わり、「JAPO」のロゴが大文字に変わる。
プロモは白ラベルだが大文字の「JAPO」で、デザインも黒ラベルとほぼ同じ。
〜CALIG〜
クラシックやジャズを扱うドイツのレーベル。
ECMやJAPOと同様に初期のオリジナル・ジャケットは背文字なしのコーティングジャケット。ラベルは黒が最初で、その後黄色に変わる。
以下、マンフレートアイヒャー関連3作品。
CAL 30602 - CELEBRATIONS
こちらはアイヒャーがベーシストとして参加したボブディーゲンのピアノトリオ作品。
以下マンフレートアイヒャーによるプロデュース2作品。
CAL 30603 - Wolfgang Dauner / Eberhard Weber / Jurgen Karg / Fred Braceful
CAL 30604 - NIPPLES
この3作品をまとめた3枚組のBOXがJAPOから、かつて通販限定で販売されていた。
ヴァイヴ奏者トムファンデアゲルドと、ユニットChildren At PlayがECM傍系レーベル「Japo」に残した1980年録音作品。編成は、ヴァイヴ、管、ベース、ドラムというピアノレスによるカルテット。一見ヴァイヴと管だけが目立つようだが、実はドラムとベースも絡む4人全員のインタープレイが素晴らしい。意外とアグレッシブなリズム隊が聴きもの。録音も素晴らしく、エンジニアはECMに数多くの名録音を残しているMartin Weilandが担当。トムファンデアゲルドは、かつてECMのプロデューサーであるアイヒャーとの確執によりECM作品は全て廃盤、今も未CD化のまま。本作ももちろん未CD化アルバム。
A1Things Have Changed
Bass Wayne Darling
ECMを代表するベーシスト、アリルドアンデルセンにとって唯一の未CD化アルバムでもあり、ECM第4作目となる1981年名作。ドラムにポールモチアン、ホーンにケニーホイーラー、ピアノにスティーブドブロゴスという豪華なワンホーンカルテット。非常に内容も濃密で、いかにも北欧+ECMといったクールでモード且つ美しくきらびやかなサウンドを聴かせるECM屈指のワンホーンカルテット好内容作品。まるでボボステンソンを彷彿とさせるようなドブロゴスの叙情的なピアノも素晴らしい。なぜこれほどの名作が未CD化のままなのかは不明だが…。録音はレインボースタジオの主こと名エンジニアのJan Erik Kongshaugが担当。
ARILD ANDERSEN - Lifelines (ECM 1188)
Released:1981
A1. Cameron
A2. Prelude
A3. Landloper
A4. Predawn
B1. Dear Kenny
B2. A Song I Used To Play
B3. Lifelines
B4. Anew
Bass - Arild Andersen
Drums - Paul Motian
Flugelhorn, Cornet - Kenny Wheeler
Piano - Steve Dobrogosz
Engineer - Jan Erik Kongshaug
Producer – Manfred Eicher
Recorded July 1980 at Talent Studio, Oslo
MICHAEL FAHRES - Piano. Harf (ECM 1281)
Released:1985
ドイツ出身の音響作家Michael Fahresの初レコーディングである1985年発表作、ECM未CD化アルバム。ニューシリーズの第4作目にあたる作品。
演奏はポロデハースのピアノ、ギーデ・クネーブッシュのハープ、パウル・ゴットシャルクとハンス・シュティーベのエレクトロニクス(シンセ)によるもの。A Sideはピアノ+エレクトロニクス、B Sideはハープ+エレクトロニクスという構成。予め録音処理をしてあるピアノとハープに、即興的にシンセを被せたと思われる内容。
A Piano (Solo Piano And Live Electronics)
B Harfe (Solo Harp And Live Electronics)
Composed By - Michael Fahres
Piano - Polo De Haas
Harp - Gyde Knebusch
Engineer – Martin Wieland
Producer – Manfred Eicher
Digital Recording, August 1982
Tonstudio Bauer, Ludwigsburg
DJANGO REINHARDT
1910年ベルギー生まれ。ジャズギターの元祖チャーリークリスチャンより10年も早くアドリブソロを取っていた伝説のギタリスト。左手は2本の指しか動かない。伝統的なミュゼットにスウィングジャズのアドリブソロやスタイルを持ち込んでジプシージャズ、いわゆるジャンゴスタイルを確立する。フランスを拠点に「フランスホットクラブ五重奏団」を率いて活躍。SP盤音源をもとにDIAL盤やPATHE、SWING、CLEF、RCA等に多くの作品が残されている。
■The Quintet Of The French Hot Club DIAL / 214 / 10inch
1.FOR SENTIMENTAL REASONS 2.DJANGO’S DREAM 3.JUST ONE OF THOSE THINGS 4.IT HAD TO BE YOU 5.I CAN'T GIVE YOU 6.ANYTHING BUT LOVE 7.SEPTEMBER SONG 8.BILLET DOUX 9.LOUISE
Django (g) Stephan Grappelly (v) Pierre et Jean Ferret (g) Emmanuel Soudieux (b)
Django (g) Stephan Grappelly (v) Joseph Reinhardt, Eugene Vees (g) Louis Vola (b)
1.YOU RASCAL YOU 2.BOUNCING AROUND 3.CHICAGO 4.MY SERENADE 5.SAINT-LOUIS BLUES 6.VIPER'S DREAM 7.MINOR SWING 8.SWEET GEORGIA BROWN 9.I'VE FOUND A NEW BABY 10.TEA FOR TWO
1.Blues For Ike 2.September Song 3.Night And Day 4.Insensiblement 5.Manoir De Mes Reves 6.Nuages 7.Brazil 8.Confessin'
1.Nuages 2.Sweet Sue 3.Limehouse Blues 4.Place De Broukere 5.Les Yeux Noirs 6.Daphne 7.Mabel 8.Djangology 9.Swing 41 10.Swing 42
■AVEC LE QUINTETTE DU HOT CLUB DE FRANCE / DECCA 123 998 & 124 015
PIERRE "BARO" FERRET
フェレ三兄弟の長男。1908年フランス生まれ。ヴァルスミュゼットの伝承者。初期ジャンゴを支えたひとり。VOGUE等にリーダー作を残している。
■Swing Valses / Vogue CLVLX 90 30 / 10 inch
■VOGUE EPL 8442 / EP
Rec. Paris 1965-66
アコーディオンとの相性はピカイチだ。
ETIENNE "SARANE" FERRET
フェレ三兄弟の次男。1912年フランス生まれ。ジャンゴとほぼ同世代で、そのジャンゴとも共演を果たしている。「パリ五重奏団」を率いて活躍。
■SARANE FERRET et le QUINTETTE DE PARIS 1 & 2 / EP RCA 76.071 & 76.124
19 décembre 1956 à Paris
JEAN "MATELOT" FERRET
フェレ三兄弟の末子。1918年フランス生まれ。少年時代にジャンゴと出会い、後に共演を果たす。ブルー&エリオ兄弟の父親。
■JEAN " MATELOT " FERRET EP / TYPIC G 385 LD & VOGUE EPL 7.740
BOULOU FERRET
マテロの息子、天才ギター少年時代のブールーフェレ。1951年生まれ。後にスティープルチェイスからも、弟のエリオと共にリーダー作を多数残している。
1918年フランス生まれ。当時フランスを代表する大物達と共演し、COLUMBIAやDucretet Thomsonにリーダー作を残している。
・Jean-Pierre Sasson Quartet 7 EP - Ducretet-Thomson 460 V 067 Both from 1955
JACQUES MONTAGNE
バロフェレやマテロとともに活躍。
音源はこちらのサイトで聴ける→http://www.patrus53.com/jacques-montagne
1933年フランス生まれ。'50年代のフランスを代表するギタリスト。VEGAから10インチ盤やEPが数枚出ている。ジャンゴの影響もあるが、ジャズスタンダードのカヴァーは非常に洗練されたモダンな演奏。その後ポップス寄りの演奏に移行していく。
JEAN BONAL
1925年フランス生まれ。ブリジットバルドー主演のフランス映画のサントラも手がけている。他、VEGAやBLACK&BLUEからもリーダー作を出している。ジャンゴの影響も少しあるが、よりバップ的でちょっとグラントグリーンの影響も感じさせる演奏。
■FLASH BACK / Vega 19137 / REC. 1969
'60年代に活躍したフランス出身のジプシー系ギタリスト。VOGUEやFONTANA、PHILIPS等からリーダー作を数枚出している。
JOSEPH REINHARDT
ジャンゴの弟。1912年フランス生まれ。ジャンゴとともにフランスホットクラブ五重奏団で活躍。
■Joue Pour Django / SIMM LP 192 / FRANCE / Rec. 1965
Joseph Reinhardt(g) Dingo Adel(g) Vivian Villerstein(violon) Guy Hayat(batterie) Patrice Caratini(contrebasse)
BABIK REINHARDT
ジャンゴの息子。1944年フランス生まれ。1967年に大物を従えVOGUEに録音を残している。内容はモダンなオルガンジャズ。
■SWING 67 / VOGUE EPL.8524 EP 1967
Babik Reinhardt (g) Georges Arvanitas (org) Jacky Samson (b) Charles Saudrais (ds)
ELEK BACSIK
1926年ハンガリー生まれ。ジャンゴのいとこ。ヴァイオリンも弾きこなす器用なマルチプレイヤー。1962年の2ndアルバムはジャズスタンダード中心のモダンな作風。
■The Electric Guitar Of The Eclectic Elek Bacsik / Fontana 885.541 MY 1962
Michel Gaudry (B), Pierre Michelot (B), Daniel Humair (Ds), Kenny Clarke (Ds), Elek Bacsik(G)
BIRELI LAGRENE
1966年フランス生まれ。少年時代のビレリラグレーン。現代のジプシースウィング~ジャズギター最高峰の名手。
■Bireli Swing '81 / Jazzpoint Records / 1009 / Rec.1981
あきれるほどウマい。。。2000年シルヴィアンリュックとのデュオ。
ウィルバートロングマイアーといえばボブ・ジェイムスのレーベル「Tappan Zee Records」から3作品、'78「Sunny Side Up」'79「Champagne」'80「With All My Love」等フュージョン名作を残してるギタリスト。
本作は、彼の珍しい自主制作1975年盤。
カーペンターズで有名な「I Won't Last Day Without You」がメロウな好カヴァー。もろウェスやジョージベンソンの影響を感じる安心して聴けるギタースタイルだ。エレピが気持ちいいバックの演奏も良い。メロウなソウルジャズ〜ジャズファンク系の楽曲が続く。そして最後は「You Make Me Feel Brand New」で締めくくる。
ソウルジャズからメロウなフュージョン辺りが好きな方にオススメしたい。
■WILBERT LONGMIRE - The Way We Were
(Astra Records / RPG2540)
1. I Won't Last Day Without You
2. The Way We Were
3. It Feels Like Rain
4. Sagg
5. Until You Come Back To Me
6. You Make Me Feel Brand New
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スウェーデン出身のジャズ・ギタリスト。リーダー作も数枚出していて、クラシックあがりのような奏法も随所に聴くことができる。
本作は、スウェーデンの名門レーベル「DRAGON」に残した1974年録音盤。
ビルエヴァンスの「Waltz For Debby」をギタートリオによる演奏でカヴァー。和音をいかしたアレンジで、オクターブ奏法も交えたギターならではの解釈。
ジョーファレルのジャズファンク「Penny Arcade」や「Sound Down」をカヴァーしているが、どこかぎこちない出来。その他、ラースガリンのカヴァーやトラディショナルを2曲、そしてM.J.Q「Django」はクラシック・スタイルによるソロ・ギター演奏。
■DICK GYLLANDER - Nobody Knows (DRAGON / LP8)
1. Penny Arcade
2. Jungfrun Gick At Killan
3. Waltz For Debby
4. Silhouette
5. Sound Down
6. Nobody Knows The Trouble I've Seen
7. Django
DICK GYLLANDER (g)
LASSE ANDERSSON (b)
MARCOS MIGOYA (ds)
シカゴ在住日本人ギタリスト笹島明夫のおそらく初リーダー作「MUSE」に残した1988年録音盤。
新主流派スタイルのモードギター。ジョー・ヘンダーソンが参加している。スタンダードの「I Hear a Rhapsody」以外は全て笹島の作曲。タイトルからして「Waltz for Evans」はビルエヴァンスに捧げた曲と思われるワルツ。
どの曲もすばらしい演奏で、ハズレがない。パットメセニーを彷彿とさせるフレーズが随所に現れる。
この後「Humpty Dumpty」という作品もENJAから出しているが、そちらもジョーヘンとの共演。
AKIO - with Joe Henderson (MUSE / MR5367)
YOUTUBEで彼のジャズギター講座が見れる
詳細は不明だが、おそらくトルコ出身のギタリスト兼パーカッション奏者のMEHMET OZANが、デンマークで活動していたと思われる。
いかにもトルコ風のエスニックジャズからポップな曲まで、そしてモード+民族風の楽曲がカッコ良い。フラメンコからクラシックの代表的奏法の3連も飛び出す。かなりのテクニシャンであることが分かる。
通常のアコギとトルコのサズと言われるウードのような弦楽器も使用している。
MEHMET OZAN - Istanbul Express
SIDE 1
SIDE 2
名前からしてインド風だが、インド人かどうかは不明。
アーチーシェプやエディゴメス等アメリカのミュージシャンが参加している1979年録音盤。モダンな演奏からモード風、フリーキーな民族的アレンジの楽曲等。全6曲収録。
コルトレーンの「Some Other Blues」のカヴァー、スタンダード「Summertime」、他は全てサンギータによる作曲。インド風?の不思議なフレーズやピッキングハーモニクス等、面白い奏法も出てくる。
このアルバム以外のリーダー作や参加作が存在するのかどうかすら、不明だ。
■SANGEETA - Divine Song
(New Pulse Artists Records / MPA1001)
Archie Shepp(ts)
Sangeeta Michael Berardi(g)
Eddie Gomez(b)
Mario Pavone(b)
Rashied Ali(dr)
1. Some Other Blues
2. Universal Brothers
3. Stravinski's Birds
4. Dancing On The Crescent Moon At Dusk
5. Summertime
6. The Fifth Heart String Sings
◆トミーエマニュエル(1955年5月31日生まれ)オーストラリア出身。10歳でプロとして活躍、少年時代から天才と呼ばれた。通称「アコギの神」。彼の超絶テクは「youtube」でたっぷり見られる。最近は「Kings of Strings」としても活躍。
その2人の現代最高峰ギタリストによる初共演作。とにかく超絶テクと感じさせない、リラックスした演奏と本来ギターが持つ音色の美しさを見せつける様は、ニクいほどの余裕と風格。タイトル通り、まさしく「大佐と総裁」だ。
トミーはスティール弦のフルアコ、マーティンはセミアコを使用しいている。両者の超絶アドリブソロやテーマの美しさはもちろん、各バッキングも絶品である。特にギタリストの方やギターファンには、お互いのバッキングのアイディアやアレンジにも注目してほしい。
ギターをやっている人(いや誤解を恐れずにいえばギターを知り尽くしたベテラン・ギタリスト)にしか、彼らの本当の凄さは伝わりにくいかもしれない。世界中のトップギタリストたちが嫉妬するほどの凄さ(決して大げさではない)。
しかし彼らはそれを見せつけるようなことは一切なく、とにかく「聴かせる」演奏を心がけている。ギターが「好きだ」という気持ちと何より「楽しさ」を伝えてくれる。そこが良い。
「MesaBluemoon Recordings」というレーベルからで、録音も優秀だ。ちなみにプロデュースとエンジニアを担当のキムパーソンは女性でシンガーソングライターでもある。
新たな歴史的ギター”デュオ”名盤が誕生した。
◆Martin Taylor & Tommy Emmanuel - The Colonel & The Governor
Guitar by Martin Taylor
トニーライス(1951年6月8生まれ)バージニア州ダンヴィル生まれのギタリスト。ブルーグラス界きっての技巧派であり、アコースティック・ギターの名手。
彼は基本的に、ブルーグラス〜カントリー系のギタリストだが、ジャズのスタンダード等もなんなく弾きこなすテクニシャンで、速弾きアドリブ・ソロも圧巻。デヴィッドグリスマンとの一連の共演作からソロ作品まですばらしい作品を多数残している。
本作はその彼とジョンカリーニとのギターデュオ作品。彼もまたカントリーからジャズまで弾きこなすブルーグラスのギタリスト。ポピュラー名曲の「Send In The Clowns」、ジャズスタンダードの「Nardis」「Summertime」、そしてECMに残したラルフタウナーとゲイリーバートンの名作「Slide Show」から「Innocenti」も収録。
録音も左右に振り分けており、おそらく左がトニーライスで、右がジョンカリーニ。音質もすばらしく生音の心地良さが味わえる優秀録音。2人のリラックスした癒しの空間とさりげない超絶テク、その両面が体感できるとっておきのアコギ”デュオ”名盤である。
TONY RICE / JOHN CARLINI - River Suite for Two Guitars
タウナー、ムースピールがそれぞれ5曲ずつ作曲。タウナーはいつも通りガットギターと12弦スチールギターを使用。ムースピールはエレクトリック・ギターの他に5曲目では、メセニーバックコーラス風の歌声も披露している。
そしてカザフスタン生まれのオーストラリア育ち、クラシック畑若手実力NO.1と言われた天才ギタリスト、スラヴァ・グリゴリアン。彼はアルベニスやヴィラロボスらをレパートリーに、バロックからピアソラ曲集なども残している。本作ではクラシックギターとバリトンギターを使用。
「From a Dream」ではリラックスしたなごみ系の曲や、いわゆる”ジャズ的”な曲が多かったが、今回そこはECM。やりたい放題は許されません。アイヒャーが許しません。よりシリアスで、映像的であり、よりクラシック的でもあり、そしてECMらしい美と広い空間を意識した演奏になっている。
「From a Dream」が”動”なら、「Travel Guide」は”静”。「From a Dream」が”ライブハウス”なら、「Travel Guide」は”ホール”といった感じ。
録音は、現代の天才レコーディング・エンジニアと言われるステファノ・アメリオ。
The Henrysons
Ralph Towner:classical and 12-string guitars
Stefano Amerio:Engineer
Werner Pirchner/Harry Pepl/Jack DeJohnette (ECM 1237)
Released:1983
オーストリア出身のWerner PirchnerとHarry Peplのユニットに、ジャックディジョネットが参加したECM1982年録音盤。マリンバ(orヴァイブ)、ギター、ドラムというECMらしい変則トリオ。マリンバなので、少し南国テイストにも聴こえなくもないが、浮遊系のエフェクト処理されたギターサウンドが北欧風にも聴こえる。エンジニアはECMに数多くの名録音を残しているMartin Wieland。
未CD化アルバム。
A1 African Godchild
A2 Air, Love And Vitamines
B1 Good-bye, Baby Post
B2 Better Times In Sight
Vibraphone, Marimba - Werner Pirchner
Guitar - Harry Pepl
Drums - Jack DeJohnette
Engineer - Martin Wieland
Producer - Manfred Eicher
Digital recording on a Sunday afternoon in June, 1982 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg.
本盤は、ECMの2番を飾るAlfred Harth率いるJust Musicによる1969年録音作品。未CD化アルバム。
白地に文字のみの2ndカヴァーも存在するが、こちらが初版のハンドメイドによる通称「渦巻きジャケ」300枚限定プレスとも言われているオリジナル盤である。
ECMのアナログ盤の中ではダントツのメガレア盤で、ラベルの色も通常のECMにはないオレンジ色のラベル。盤もズッシリと重いおよそ180gの重量盤。 後のECMディストリビューションやプロデュースを担当したThomas Stowsandがメンバーとして参加している。
A. Stock-Vol-Hard 2+1
B. Just A Moment 2+2
Bass - Peter Stock
Cello - Franz Volhard
Cello, Recorder - Thomas Stowsand
Drums, Clarinet - Thomas Cremer
Guitar - Johannes Kramer
Tenor Saxophone, etc. - Alfred Harth
Trombone - Dieter Herrmann
Recorded on December 13, 1969 at the Nettekoven Studios, Frankfurt/Main.
1979年録音。バークリー音大の同期生4人によるカルテット。ジョンアバークロンビーが3曲、リッチーバイラークも3曲を作曲。
4人の相性も良く、技術、理論、展開、アイディア、ロマンティシズムと緊張感、そして湧き出るようなインプロヴィゼーション。特にギターとピアノは目を見張るものがある。
コンテンポラリー色が強い良質なジャズアルバムだが、決してECMじゃなくても良い作品かもしれない。しかし随所にアイヒャー色が顔を覗かせ「間と美」の”らしさ”が存在することに気付く。
未CD化のままの理由のひとつに、リッチーバイラークとプロデューサーのマンフレートアイヒャーとの確執がある。
ある日のレコーディング最中、バイラークが「俺たちはニューヨークジャズがやりたいんだ」と主張し、アイヒャーが「ECMにアートブレイキーは必要ねぇ」と返した。その後バイラークの作品が全て廃盤に、、、という有名なエピソードがある。
いずれにせよECMを代表するギター名盤には変わりはない。
未CD化。
Released:1980
A1 Blue Wolf
A2 Dear Rain
A3 Stray
B1 Madagascar
B2 Riddles
B3 Foolish Dog
Bass - George Mraz
Drums - Peter Donald
Guitar - John Abercrombie
Piano - Richard Beirach
Engineer - Jan Erik Kongshaug
Producer - Manfred Eicher
Recorded November 1979 at Talent Studio, Oslo
1980年録音。ジョンアバークロンビーのカルテットとしては、1133「ACADE」と1164「QUARTET」に続く3作目。メンバーも変わらず、ピアノにRichard Beirach、ベースにGeorge Mraz、ドラムがPeter Donaldというバークリー音大の同期生4人によるカルテット。
A3とB3がリッチーバイラークの作曲、B4のみムラーツ、その他全てジョンアバークロンビーの作曲となっている。幻想的なギターのイントロから始まるA1、アバークロンビーらしいテーマのA2、緊迫したスピード感あふれるアグレッシブなB1、アコギを披露するB2など。
どちらかと言えばECMじゃなくても良い作品かもしれない。Rバイラークとの相性も良いし、ジャズ色が強い良質なモーダルジャズに仕上がっている。'79年録音の国内「DISCOMATE」レーベルに残した「Direct Flight」にも質感が近い。
ただ、やけに「間」を意識しているようにも感じる。一歩前に出たり、引いたりと、相手の出方を意識してるような、各メンバーそれぞれのリズムの取り方が非常にクールでレベルの高さを感じる。アイヒャーの指示かどうかはわからないが。。。
エンジニアはECMに数多くの名録音を残しているMartin Wieland。
未CD化。
JOHN ABERCROMBIE - M (ECM 1191)
Released:1981
A1. Boat Song
A2. M
A3. What Are The Rules
B1. Flashback
B2. To Be
B3. Veils
B4. Pebbles
Bass - George Mraz
Drums - Peter Donald
Guitar - John Abercrombie
Piano - Richard Beirach
Engineer - Martin Wieland
Producer - Manfred Eicher
Recorded November 1980 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg.
1978年録音。「Last years Waltz」と並び、未だCD化されてない作品。2008年には、スティーブキューンのECMに残した3作品(1974年録音「Ecstasy」、1977年録音「Motility」、1978年録音Playground」)を収録した「Life's Backward Glances - Solo And Quartet」がリリースされている。確か「Motility」と「Playground」は、この時初CD化だったと思う。名盤「TRANCE」と合わせ、初期ECMのキューン作品はどれもハズレが無い。
本作は、ワンホーン・カルテット編成で、A1,A3がHarvie Swartz(b)の作曲。A2,B1,B2がキューンの作曲。ECMの中でもキューンの作品は、ひときわジャズ色が強く自由にやっている印象がある。本作も同様で、更にアグレッシブで聴きやすく、ECMを聴かない人にもおすすめ出来る好内容モードジャズである。
特にHarvie Swartz(b)の参加が強く印象的で、作曲能力の高さもさることながら、演奏技術もすばらしい出来。ECMにリーダー作があってもおかしくないレベルだ。ミロスラフビトウスやマークジョンソン辺りに匹敵する。今更ながら評価すべき逸材。彼は、ミックグッドリックやボブディーゲンとの共演作や「Gramavision」というレーベルから数枚リーダー作も残している。
なぜかエンジニア表記がない。前作「Motility」と質感が近いので、おそらくMartn Wielandではないか。。。
未CD化。
STEVE KUHN - Non-Fiction (ECM 1124)
A1. Firewalk
A2. Random Thoughts
A3. A Dance With The Wind
B1. The Fruit Fly
B2. Alias Dash Grapey
Piano - Steve Kuhn
Alto, Soprano Saxophone, Flute - Steve Slagle
Bass - Harvie Swartz
Drums - Bob Moses
Layout - Barbara Wojirsch
Producer - Manfred Eicher
1977年録音。
Dennis Russell Daviesは、ジュリアード音楽院出身の指揮者兼ピアニスト。指揮者としてミニマル系現代音楽からブルックナーやコープランド、ピアニストとしてベルクの室内協奏曲等の録音を残している。
本作は、その彼によるピアノソロ・キースジャレット作品集で、キース本人は参加していない。そのままのコピー集ではなく、キースの曲を題材に引用するといった形で、おそらく即興も織り交ぜているように思える。
ついキースジャレットのソロ・ピアノ作品と言われても、勘違いするほどの質の高い演奏技術とピアノの響き、そして展開とアレンジ力は圧巻。
エンジニアはECMに数多くの名録音を残しているMartin Wieland。
DENNIS RUSSELL DAVIES - Keith Jarrett Ritual (ECM 1112)
A. Ritual
B. Ritual
Piano - Dennis Russell Davies
Composed By - Keith Jarrett
Design - Barbara Wojirsch
Engineer - Martin Wieland
Producer - Manfred Eicher
Recorded June 1977 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg.
ダイレクションズ名義の「Untitled」に続く2作目。1977年録音。
前作と異なるのは、Warren Bernhardtが抜けピアノレスになったこと。そしてスタジオがオスロからルートヴィヒスブルクへ変わり、エンジニアがJan Erik KongshaugからMartin Wielandに変わっている。
アグレッシブ度が増し、より静と動がはっきりとした感がある。やはりジョンアバークロンビーの参加が強く印象的で、曲によってはジャズロック全開といった感じのハードなギターがカッコいい。
未CD化。
JACK DEJOHNETTE'S Directions - New Rags (ECM 1103)
A1. Minya's The Mooch
A2. Lydia
A3. Flys
B1. New Rags
B2. Steppin' Thru
Bass - Mike Richmond
Drums, Piano - Jack DeJohnette
Guitar - John Abercrombie
Tenor, Soprano Saxophone - Alex Foster
Engineer – Martin Wieland
Producer – Manfred Eicher
Recorded May 1977 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg
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